- 花粉症で目がかゆい!
- 目の疲れで目を開けていられない……
- 目が乾く……
現代の文明病とも言われる花粉症や、目の諸症状。
市場で販売されている目薬の種類はおよそ1,000種類。
市場規模はおよそ500億。
薬局には膨大な種類の目薬であふれています。
「一体どの目薬を選べばいいのか?」
目薬を選ぶにあたっての基本的なポイントを5つ、ご紹介します。
「花粉症で目のかゆみに困っているけど、どれを選べばいいかわからない」
という方に参考になれば幸いです。
ちなみに目薬の差し方に関しては、こちらをご覧ください。意外に重要です。
(関連記事)目をパチパチは効果なし?目薬の正しいさし方とは?
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市販目薬の価格と効果は比例しない
目薬には症状によってそれぞれ配合成分が異なります。
パッケージの裏の成分表を見てみましょう。
似たような成分が入っていれば、効果に大差はありません。
しかし、同じような成分でも値段が全然違う場合も多々あります。
こういう場合は多少の成分濃度は違うかもしれません。
しかし安い方が全然効かないというわけではありません。
じつは、価格の大部分は広告宣伝費の差であると言われています。
有名な商品が必ずしも良い商品だとは限りません。
また用途にあっていなければさしても期待通りの効果は望めません。
例えば「すぐに痒みを止めたい」場合。
ゆっくり効果の出る成分の目薬をさしても効きませんよね。
そうすると
「なんだ全然効かないじゃないか!」
「この商品はダメだ!」
という感想を抱いてしまいます。
自分の現在の症状と目薬に期待することをよく考えて商品を選びましょう。
止めたい症状によって目薬は選ぶ
目薬をさしたくなる症状はたくさんあります。
春であれば花粉症。
その他に疲れ目やかすみ目やドライアイ。
充血を止めたい。
このように
- 眼精疲労用の目薬
- 充血解消用の目薬
- かゆみ止め・花粉症対策の目薬
とさまざまな種類の目薬があります。
例えば花粉症の目薬には即効性のあるものとないものの2種類があります。
即効性のない方とは、花粉症の症状の発症前からさしておく点眼薬です。
目のかゆみにすぐに効く目薬の成分は抗ヒスタミン薬です。
例えば「アイリス」「ザジテン」といった目薬です。
これらは、激しい目のかゆみにもすぐに効く成分です。
それに対して効果の出るのが遅いもの。予防的に差しておくもの。
これは遊離抑制薬といわれる成分が含まれています。
「アイフリーコーワ」「アルガードプロテクト」「ノワール」
といった目薬が遊離抑制薬に当たります。
もう一つステロイド系の目薬もあります。
ステロイドは、アトピー治療などにも使われます。
目薬では「リンデロン」が該当します。
こちらは即効性もあり、目のかゆみに対する効き目が強いです。
しかし効果が高い分、副作用のリスクもあると言われています。
限定的に使用するなら大きな問題はありません。
しかし、長期にわたって継続的に指していると、
緑内障や角膜炎を引き起こす恐れがあると言われています。
ステロイドは内服薬の場合、こうした副作用があることが確認されているのだそうです。
それに対して塗り薬や点眼薬は、身体の一部に投与するものです。
これらのステロイドは、比較的副作用のリスクが少ないといわれています。
花粉症などの一時的な症状の場合は?
医師の指導のもとであれば、使用しても大丈夫かと思います。
しかし、通年の慢性鼻炎に対して、ずっとステロイド系の目薬をさしている。
これは、決していいことではありません。
1年中目薬を使うという方には、絶対ステロイド系の目薬を使わないようにしましょう。
強いステロイドの点眼薬は、緑内障や角膜炎オヨビ誘発する恐れがあります。
おそらく耳鼻科・眼科では処方されないと思われます。
酷い目のかゆみがある場合は、
できれば耳鼻科あるいは眼科受診をおすすめします。
まとめ
今回のこの記事のポイントは以下の通りです。
- 目薬の値段と効果は、比例しない
- 「眼精疲労・充血・かゆみ」用途によって製品を分ける
- 配合成分が同じであれば、効果に大差はない
- 目の症状によって、用途にあった目薬が変わってくる
- 花粉症の目薬には、即効性のあるものとないものがある
現在の症状を確認して、用途にあった目薬を選びましょう。
どうしても症状がおさまらなければ、時間を作って、耳鼻科や眼科受診をおすすめします。