あなたは「口の渇き」に悩んでいませんか?
- 唾液が出なくて口が渇く……
- やたらとのどが渇く……
気になるけど、学校や会社を休むほどでもないですよね。
病院に行くほどでもない、というのが実情です。
でもやっぱり不安ですよね。
口の渇きや舌の痛みは、単なる一時的な状態ではなく、ちゃんと名前がついています。
「口腔乾燥」「ドライマウス」という、れっきとした症状です。
放っておくと、口腔カンジダといった感染症になりやすくなります。
また、粘膜が弱るので、普通にウイルスに対する抵抗力も低下します。
ドライマウスを軽く見てはいけません。
この記事では「口の渇き・ねばつき」について、考えられる原因と対策をご紹介します。
原因を知り、対策を施すことで、症状も良くなる可能性があります。
口の渇く原因は?
口の渇きの根本的な原因は、唾液の分泌不足。
これは感覚的に分かりますよね。
では、なぜ唾液が出ないのか? 量が減るのか?
これが問題です。
原因は様々ありますが、よくある原因は以下の通り。
- 唾液腺障害
- 糖尿病などの疾患
- 肥満や鼻づまりに由来する口呼吸
- 加齢などによる唾液減少
- 過度な緊張・ストレス
- 内服薬の副作用
このうち根本的な解決が難しいのは1・2・6。
1に関しては、障害なので、すぐに病院へ行くべきです。
2に関しては、持病なので、なかなか解決は難しいです。
また、6の内服薬とも関わる問題ですから、医師に相談しましょう。
一般に、唾液分泌を減少させ、口の渇きを引き起こす可能性のある内服薬は次の通り。
- 降圧剤
- 利尿剤
- 向精神薬
- 抗うつ薬
- 抗ヒスタミン薬
- パーキンソン病の薬
- 抗コリン鎮痙剤
- 吐き気止め
抗ヒスタミン薬は「花粉症の薬」に使われます。
花粉症用の薬などは、健康な人でもシーズンになれば服用しますよね。
また、花粉症の時は、鼻づまりも起こして、4の口呼吸を引き起こしがち。
花粉症由来の口内乾燥に対しては、ある程度対策出来ます。
(後半で記述します。)
一方、3・4・5に関しては、ある程度自分で対策ができます。
- 肥満や鼻づまりに由来する口呼吸
- 加齢などによる唾液減少
- 過度な緊張・ストレス
ドライマウスの対策と治療法
ドライマウスは、対症療法が中心です。
短期間での根本的な治療は難しいです。
しかし、ちょっとした工夫で、かなり症状を改善できる場合もあります。
口内を潤わせる工夫
本当に基本ですが、バカにできません。
うがいや水分補給ですね。
また、「水を飲む」というのは、緊張やストレスに対するリラックス効果があります。
リラックス効果と言えば、深呼吸などもそうですね。
鼻で深呼吸するなども、「気持を落ち着かせる」には効果があります。
人間は1日に、2リットル以上の水分を排出します。
排出した分は、飲みましょう。
特に「口の渇き」に悩んでいるときは、「1日に2リットル」水を飲むことをおすすめします。
一気にたくさんではなく、コップ1杯程度の量(200ml)を、10回程度に分けて飲んでみてください。
「では何を飲めばいいか?」
ということですが、これは水でよければ、水が一番良いです。
お茶やコーヒー・スポーツドリンクでは、かえってのどが渇くという方もいます。
あなたの体質や、その時々の体調に合わせて試してみてください。
また、「塩分・糖分」は口の渇きを誘発します。
味の濃い食べ物は控えてください。
また、糖質(主食類・お菓子類)も控えましょう。
「塩分や糖質を一切摂取するな」という意味ではなく、いつもの食生活から、少し減らしてみてください。
それに、ごはんを少なくすれば、多少薄味でも大丈夫になります。
唾液分泌を増やす工夫
「よく噛んで食べる」
これもよくある方法ですね。
咀嚼はドライマウスに限らず、色々な面でよい効果があります。
- 満腹感・過食の防止
- 口周りのたるみの防止
- 消化吸収の手助け
- 脳の活性化
などなど・・・。
では「具体的にどれくらい噛むのか?」ですが、
「1口ずつ30回噛む」というのを試してみてください。
意外に難しいです。
30回以上噛む場合は「ひと口が多すぎる」状態です。
「よく噛む・ゆっくり食べる」を意識してみてください。
酸っぱい食べ物を食べる・イメージする
酸っぱい食べ物にも、唾液促進効果があります。
イメージするだけでも、ちょっとよだれが出ますよね(笑)
もちろんガムも効果的です。
唾液腺マッサージ
顔のまわりにある「唾液腺」を指で圧迫することで、唾液を促進する狙いです。
高齢者の口腔体操でも時々見かけますよ。
「耳下腺・顎下腺・舌下腺」の3つをマッサージします。
詳しくはこちらのサイトに、画像付きで紹介されています。
鼻や口などの粘膜の保護
粘膜保護によって、乾燥を防ぐ方法です。
- 部屋の加湿
- マスクの使用
などは、もちろん実行しましょう。
「仕事場が乾燥して仕方がないのにマスクもできない」という方は大変です。
デスクワークなら
「USB加湿器を置く」だけでも大分違います。
「加湿器は煙が出るから、周りの目が……」という方もいますね。
それなら圧倒的に対策しましょう。
「コップ1杯の水を置く」だけでも違いますが、こんな方法を。
- 小さな正方形のハンドタオルを濡らしてデスクに敷く
- マグカップに熱い飲み物を用意
- 濡れタオルをコースターがわりにしてカップを置く
- しょっちゅうトイレへ行って、うがいしつつタオルを濡らす
こんな感じで、少しでも自分の周りの湿度を高めてみましょう。
接客業や身体を動かす仕事であれば、「こまめに水分を摂る」くらいしかできないでしょうか……。
何かいい工夫をされている方がいれば、コメント欄などで教えて頂ければ幸いです。
鼻づまりの対処
鼻づまりから来る口呼吸も、自分である程度対策ができます。
鼻うがいや「ハナノア」も効果的ですよ。
また、寝ているときの口呼吸に関しては、
「ブリーズライト」や「ネルネル」といったアイテムも試してみてはいかがでしょうか?
肥満からくる「いびき」であれば、ダイエットするのが一番効果的ですね(笑)
当サイトでは、「糖質制限ダイエット」という、あまり無理なく長期的に続けられるダイエットを紹介しています。
まとめ
口の渇きやネバつきについての原因や対策をご紹介しました。
原因のまとめはこちら。
- 唾液腺障害
- 糖尿病などの疾患
- 肥満や鼻づまりに由来する口呼吸
- 加齢などによる唾液減少
- 過度な緊張・ストレス
- 内服薬の副作用
このうち、日常の生活習慣でできる対策のまとめは以下の通りでした。
- 1日2リットルの水分補給
- 過剰な塩分・糖分を控える
- 1口30回を意識してよく噛む
- 酸っぱいものを食べたり想像する
- 唾液腺マッサージを試す
- 部屋や職場の加湿
- 濡れタオルコースター+ホットドリンク
- 鼻うがい・ハナノア
- 鼻呼吸を促す睡眠グッズ
このような対策を紹介しました。
口内乾燥・ドライマウスを軽視してはいけません。
症状が一時的なもので治まらず、数か月も続くようであれば、
一度耳鼻咽喉科などを受診されてみるのがいいかもしれませんね。
何か、すぐに試せそうなものが1つでもあれば幸いです。