「1日に5回も6回もごはんを食べるとスリムになれる」
スーパーモデルが実践しているダイエット方法です。
一部のモデルさんは
食事を少量ずつ(そして回数を多く）とることで
スリムな体型を保ってると言われます。
「同じ量の食事を何回にも分けて食べる。」
果たしてこの方法は、ダイエットとして有効なのでしょうか？
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食事回数を増やすダイエットの理論とは？
食事の回数を小分けにすれば痩せるというダイエット。
その理屈は、食事の消化の際に発するエネルギー消費を根拠にしています。
簡単に言うと私たちは食事を食べると、熱くなりますよね。
さらに、その食事を消化するのにもエネルギーを使います。
これは難しい言葉で食事誘発性熱産生（DIT）と言います。
このDITは、1日の「消費カロリーのおよそ1割ほど」を占めていると言われます。
基礎代謝の一種ともいえます。
だから食事の回数を増やせば、
この「食事誘発性熱産生（DIT）」がさらに高まり、
- 消費カロリーが増える！
- 体が温まる！
- 基礎代謝が上がる！
こんなことが言われるわけです。
これが「1日5食6食でダイエットになる」と言われる理屈です。
何でも比較研究するエライ研究者たち
さて、こんなダイエットにも、ちゃんと比較研究があります。
（研究目的自体は、ダイエットではないと思いますが）
- 同じ分量の食事をしつつ6回に分けて食べた場合
- 朝と昼の2回、1日2食にした場合
要するに、
1日6食vs1日2食、どちらが痩せるのか？
この2つを比較した研究があります。
その結果は？
驚かないでください。
体重が減りやすかったのは、
朝と昼に食べる、1日2食の方でした。
ならばなぜスーパーモデルはスリムなのか？
「ええええええ……」
残念でした。
「食事を小分けにする」
このこと自体には、実は意味がありません。
6回に分けたからといって、それ自体にダイエット効果はありません。
ならば、なぜスーパーモデルさんたちは
ああもスリムでいられるのでしょうか?
その理由は簡単。
筋トレです。
筋肉のもとになるのはタンパク質です。
ところが食事で摂取したタンパク質は、体中で数時間で消えます。
筋トレを実行した直後にタンパク質を摂取する。
そうすると体が素早く吸収して筋肉を作ってくれます。
そして筋肉が付けば基礎代謝が多少アップしますね。
すると、脂肪が燃焼されやすい身体になり、痩せやすい体質になるのです。
スーパーモデルは
ストイックに筋トレとタンパク質補給を行なっています。
だからこそ、その結果として、スリムな体型を維持できているのです。
食事を細かく分けること自体には意味がありません。
トレーニングとセットで
トレーニング直後にタンパク質を摂取する。
ここに意味があるのです。
トレーニングとセットなら「小分け食べ」は効果あるかも
トレーニングはもちろんダイエットに対して効果があります。
そして私たちは、モデルさんほどストイックにやる必要はありません。
少しでもやった方がダイエットの効果は高まります。
トレーニングを行う際は、
筋トレとたんぱく質の摂取をセットにして考えましょう。
- トレーニングの1時間以内にタンパク質を食べる。
- あるいはプロテインを飲む。
するとダイエット効果や筋トレの効果が劇的に上がります。
逆に糖質の多い食事であれば、おそらく逆効果になるでしょう。
人間のエネルギー源は糖質と脂質です。
1日に6回も糖質を補給していたら、
体脂肪が燃えるための時間が全くできません。
もしも食事内容を変えずに運動もせずに
1日6回に食事を分けたら？
これは全く痩せないどころか、
むしろかえって脂肪が燃焼しない体になるでしょう。
まとめ
「食事を小分けにして1日に何度もとる」
というダイエット方法の効き目を検証しました。
もう1度まとめると次の通りです。
- 食事方法のダイエット効果自体は、1日2食のほうが体重が減りやすい
- 1日6食は、運動・トレーニング後のたんぱく質摂取としてなら効果的
- 運動もせず、6食で毎回糖質を摂ろうものなら、どんどん太る
以上のような内容でした。
ダイエットに成功した方が
- 今度は筋肉をつけてたくましい体になりたい
- 引き締まった体になりたい
- たるみのない、ハリのある体になりたい
こういう風にお考えになったら、
1日6食の食事法は検討してみてもいいかもしれません.
あくまでトレーニングとセットで効果を発揮するダイエット方法と思われます.
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