カポナータ、ラタトゥイユ、ミネストローネの違い
シェフのおすすめするレシピ(作り方)をご紹介します
私はフランスでフレンチの修業をして、日本でもフランス料理のお店を経営していました。
なので、フランス料理に関しては、プロです
家庭でもおいしく食べられる、レシピをご紹介しますね。
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カポナータ、ラタトゥイユ、ミネストローネの違いは?
日本でもよく食べられるようになった
カポナータ、ミネストローネ、ラタトゥイユ
カポナータ、ミネストローネはイタリア料理、
ラタトゥイユはフランス料理です
ただ、どれも同じような食材を使って、同じような料理と思っている人が多いと思います。
きっとネット上で探しても、たくさんのレシピがあり、何が本当かわからないですよね。
日本の検索結果で出てくるこの三つの料理は、限りなく日本人が作り上げた料理です
なので本場のものとは違ったものが多いです。
実は似ているようですが、この三つの料理は全く違います!
- 材料が似ているようで少し違う
- 調理法が異なる
では、詳しく説明します。
その1 カポナータとは? 夏野菜の煮込みで冷まして食べます。
カポナータは、イタリアの家庭料理で簡単に言うと夏野菜の煮込みです。
ラタトゥイユも同じですが、材料と調理法が違います。
カポナータの食材
- ナス
- パプリカ
- セロリ
- 種無しオリーブ
- 完熟トマト
- 玉ねぎ
- ケーパー
- ワインビネガー
- オリーブオイル
- 塩、コショウ
- 水
- 砂糖
本場のカポナータはズッキーニを使わない家庭が多いです。
お砂糖も入れない家庭もあります。
野菜が甘ければいらないようですが、その時の野菜の糖度で決まります。
まず、フライパンでナスを炒め、焼き色をつけます。
一度茄子を火からおろして、玉ねぎ、パプリカ、セロリを炒め、完熟トマトを入れます
このとき水分が足りなければ水を少しいれ煮込みます
最初のナスと、オリーブ、ケーパー、ワインビネガー お好みでお砂糖少々入れて少し煮込むと出来上がり。
塩コショウで味を整えて冷まして食べます。
カポナータの大きな特徴は
- 冷まして食べる
- 酸味と甘味がある
- オリーブの実とケーパーが入る
です。覚まして、パンの上に乗せて食べたり、冷静パスタに合わせたりします。
その2ラタトゥイユとは? 夏野菜煮込みで温かい状態で食べます
ラタトゥイユは、フランスの夏野菜煮込みです。
フランスでも家庭菜園がおおく、夏に収穫できる野菜をたくさん使います
で、大量にラタトゥイユを作り、保存容器に入れて冬の保存食を作る家庭が多いです。
使う材料
- ズッキーニ
- 玉ねぎ
- ピーマン(パプリカ)
- ナス
- ローリエ
- タイム
- にんにく
- 完熟トマト
- オリーブオイル
- 塩、コショウ
本場のつくり方は、めんどくさいですが、フライパンで各野菜を別々に炒めます。
それぞれの野菜の火の通りかたが違うので、別々に炒めます。
でも、めんどくさく、形も気にしない人は全部一緒に混ぜちゃいますけどね。
そうすると、ナスやズッキーニが崩れて形がなくなることがあります。
最後に全部の野菜を鍋に入れ、
つぶしたにんにく、ローリエ、タイム、完熟トマト
を入れて蓋をして弱火で煮込み、最後に塩コショウをして終わりです。
ラタトゥイユは基本的に温かい状態で食べます。
バーベキューの付け合せや、お魚、お肉の付け合せにして食べます。
カポナータと違い、ビネガーや砂糖は使いません。
南フランスの方では、オリーブの実を入れる地域もあります。
その3ミネストローネとは? 野菜スープで温かいスープです
ミネストローネはイタリアの野菜スープです。
カポナータは煮込んで冷まして食べますが、ミネストローネは温かいスープです。
材料
- 玉ねぎ
- にんにく
- セロリ
- ズッキーニ
- 人参
- じゃがいも
- 大豆
- 水
- 塩、コショウ
- 完熟トマト
- オリーブオイル
地域によっては、ベーコンを入れる家庭があります。
基本的に各家庭材料が変わりますのでお好みの野菜で構いません。
鍋にオリーブオイルとにんにくをいれ、少し色付いてきたら玉ねぎ入れて炒めます。
人参、セロリ、大豆を入れ、大豆の倍の量の水をいれ火を通します。
ズッキーニ、じゃがいも、完熟トマト入れて火を通し、塩コショウで味を整えて出来上がりです。
じゃがいもは崩れやすいので最後に火を通してくださいね。
基本的にスープですので水分量も調節してください。
まとめ:カポナータ、ラタトゥイユ、ミネストローネは別料理
- カポナータは煮込んだあと冷まして食べることが多い
- ラタトゥイユは温めて食べ、冬の保存食に使われる
- ミネスローネは野菜スープ
完熟トマトではなくトマトのホール缶を使うと赤い色の濃い煮込みやスープができます。(本場はほとんど完熟トマトです)
日本で「肉じゃが」を検索すると、何百種類のレシピが家庭や地域によって違ってきますね
それと同じで、カポナータ、ラタトゥイユ、ミネストローネにも同じように各家庭、地域によって調理法や食材も変わってきます。
日本で作られているこの三つの料理は、本格的なイタリアやフランスで本場の料理を知っている人以外は、日本人のアレンジ料理です。
多くのレシピが、砂糖やケチャップ、ブイヨン、コンソメが使ってあり、日本人には食べやすいと思います。
でも、本場のこの三つの料理は、味付けはほとんど塩コショウで決まります。
ヨーロッパは野菜が安くて豊富で、家庭菜園をしている人がかなり多いです。
そこで、この料理はトマトなども完全に自家菜園で熟したものを使いますので、
日本のスーパーで買ったトマトで同じように作っても味が全く違います。
あなたも、自家菜園か完熟トマトや野菜が手に入ったら本場のレシピで野菜の美味しさを味わってみてくださいね。
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